2013年3月1日金曜日

工場という事

 Factory Kyotoの第一章が無事閉幕した。2010年の3月から借り始めたので3年間四条と共に生活してきたようなものだ。初めは何も無い(当たり前だが)古い町家の中で10数人の友人達で夜毎色々と議論しながら歩んできた。それ以降、出会いや別れを繰り返してきて、今日に至る。
まさに2010年代の幕開けと共に始まり、そして3年間で得てきた物が僕は多かった。この3年の間に地震や原発問題はあれ、僕達の怠惰な終わることなき日常の連続を少しでも歪めえただろうか。その答えが出ていないから僕達は新たな場所を捜し求めて彷徨い始めたのだ。この建物を引っ越す理由は経済的理由でも、運営メンバー間での内紛が原因でもない。単純にこの場所では僕達が面白いと思えることをやれなくなったからだ。それはハコとしてのキャパオーバーである。もうこの小さな家屋ではパーティーをしたって、人が入りすぎて苦情が出るし、僕はもっと大勢の人と接続したい。展示や企画はまだまだ出来る事はあるとはいえ、それでも限界点は見えきっている。
そこまで僕達のコミュニティーや場所が人を誘いこめた事は有難い事ではある。初めの方は本当に生産性が皆無で、昔からの友人がずっと会い続ける場所だった。そこから色々と知らない人たちと出会う為の試みや動きをしてきて、まだその動きは満足の出来るものではない。万人に受け入れられる人間や施設の空気では確かにないけれども、絶対に僕達は常に待ち構え続ける。その力みようで引いちゃう人も多いわけだけども。
思い出を感傷的に書き連ねるのは容易だけど、別に終わった訳でもなく新しく進むだけなので、それは心の奥に仕舞っておこうと思う。
何も無くなった工場を観て感慨もないわけではないけども、思い出は残り続けるわけだし、僕達の活動が終わるわけでもない。この手のコミュニティスペースやシェアスペースが増えて来ている様だけど、僕達は楽しみ続けたいだけなのだ。そして衝突と共有を繰り返しながら僕らはずっと怠惰に生き続けるだろう。戦闘的に、前向きに、攻撃的に、感傷的に進み続ける。まだ出会ったことの無い人と話し、喜怒哀楽を実感し合うために僕たちは進んでいきます。
移転先が決まるまで僕はあまり忙しくないので是非090-1135-8708までか、dazaist69(at)gmail.comまで御連絡下さい。
また遊ぶ日まで!